parkのブログ

日々のことALSの母に寄り添う父のことおもいつくままに書いていきたい。

まだ意思表示ができていた頃


母があちこち痒いと言うので孫の手を渡した。
それが大失敗。
母は用があると、その孫の手でベッドの柵を叩いて父や私を呼ぶようになった。
首の位置が気に入らない。
背中が痒い。
目薬をさせ。
足を動かせ。


その場を離れると、数分でまたガンガンと叩く。
思うようにならないから泣く。
筆談するも、ミミズののたくった文字で読めない。


父も私も孫の手攻撃で疲弊していた。
私は眠っていたが、父は細切れにうとうとするのみ。
このままでは、父が倒れる。


どうする??
と、思ってるうちに母は孫の手を握る力を失った。
そして静かになった。




母の趣味だった粘土細工